中日の大島宇一郎オーナー(56)が14日、都内で行われたオーナー会議に出席後、代表取材に応じ、2年目の与田剛監督(54)の来季去就について明言を避けた。

 来季は3年契約の最終年となるが、現在、チームは借金4でリーグ4位とBクラスに低迷。来季の契約について問われると「今は目の前の1球、1試合に集中する時期だと思う」と明言しなかった。

 ここまでの与田采配に対して「地道によくやっていただいている」と評価。チームの状態については「今日、広島の松田さんから『着実に成長しているね』とおっしゃっていただいた」と明かしながら「全体的に底上げ感がある。先発投手のレベルも、リリーフ投手のレベルもそう。打線もアルモンテが帰ってきたあたりから固定され、落ち着いた感じがする。5カード連続勝ち越したあたりから雰囲気が変わった」と私見を述べた。

 首位・巨人とは13・5ゲーム差も離されてしまっていることには「プロ野球なので、当然優勝は目指さないといけないですが、今は1ゲーム1ゲームをしっかり戦うこと。選手の立場からすると1プレー、1球、いかに自分の力を発揮するかということに集中するしかないし、集中するべき時期。1試合に2勝できないし、一つ一つ積み上げていくこと」と奮起を促した。