中日・与田監督を救った打率1割台の平田〝自画自賛の一発〟

2020年09月14日 06時15分

久々の一発を放った平田はガッツポーズ

 やっぱり頼れるのはレギュラーしかいない。中日が13日のDeNA戦(横浜)で3―2と競り勝ち〝鬼門〟のハマスタで2年ぶりの勝ち越しに成功した。

 2か月ぶりに一軍で登板した先発の吉見が5回途中を6安打2失点と粘りの投球で試合をつくると、救援陣の無失点リレーで逃げ切ったが、ヒーローとなったのは平田良介外野手(32)だ。

 1点リードした3回一死で相手先発の大貫のカーブを完璧に捉えると、打球は左翼スタンドの中段に突き刺さる特大の今季2号ソロとなった。「反応して打てたなという感じです。当たった瞬間、入ると思いました」と自画自賛の一発は、7月11日の広島戦(ナゴヤドーム)以来、約2か月ぶり。今季は開幕から極度の打撃不振に苦しみ、右ヒジ痛で約1か月にわたる離脱もあり、8月23日に再昇格後もなかなか波に乗れなかった。

 しかし、ここ5試合連続でスタメン起用され、いまだ打率1割台も、調子が上向きになってきたことで周囲から安堵の声が漏れている。

 ウエスタン・リーグで打率3割7分2厘と首位打者の石垣が9日に一軍再昇格したが、ここまで出場したのは10日の巨人戦に代打で1試合のみ。チーム事情に詳しい関係者は「これ以上、平田が不振のままなら、二軍で調子の良かった石垣を外野でも何でもスタメンで使った方がよっぽどまし、という批判の声がチーム内でも爆発しかねないところだった。もしハマスタでまた負け越していたら大変なことになっていたかもしれない。ここぞというところではやっぱりベラランは頼りになる」と胸をなで下ろす。

「スタメンで出られる日は、常に全力でプレーしたい」と訴えた平田について与田監督は「打率はまだ2割にも到達していない中で、とにかく力強いスイングができるようになれば、これからもっと率が上がってくると思う。(初回の好走塁は)平田クラスだったら当然のプレーなので、若い選手なら褒めてあげる、平田も褒めてあげたいけど。あれぐらいはもう平田の能力からしたら当然なので、できないことがあっても、できることをしっかりやる、これはすごく大事なことと思う」と力説した。

 勝てば官軍だが、負ければ采配批判となりかねないだけに平田の一発が指揮官を救った格好だ。