ソフトバンク先発投手組に〝コロナ禍〟の追い風

2020年09月14日 06時15分

順調にVロードを進む工藤監督

 今年は追い風も吹いているようだ。パ・リーグ首位のソフトバンクは13日の西武戦(ペイペイ)に0―1で敗れて連勝が5で止まった。それでも工藤監督が「こういうギリギリの戦いが、若い人やチームにとって生きる時があると思う。負けたとしてもみんなの血となり肉となり次に生きる」と前向きに話していたのは切羽詰まった状況ではないからだろう。

 確実に投打がかみ合い始めている。直近30試合のうち天敵ロッテとの対戦を除いた成績は17勝3敗1分け。ここからの難敵は3勝8敗1分けのロッテであり、毎週金曜日が移動ゲームとなる異例のハードな日程面だ。

 ただ、思わぬ救いもある。毎週遠征がある日程で、工藤監督は登板のない先発投手は福岡残留での調整を選択した。移動の疲労を軽減させるためだが、何よりペイペイドームを使用できる状況にあることも決断を後押しした。

 例年なら遠征中はさまざまなイベントの貸館にしており、残留調整組は車で高速道路を利用しても福岡市内各所から往復2~3時間かかる筑後のファーム施設に通わなければならなかった。それが今年は新型コロナ禍の影響でペイペイドームが空いており、使用できる状況になった。

 残留練習が毎週3日あることを考えれば、先発陣全体にとっては間違いなくプラス。工藤監督も「今年に関しては特に。6連戦で移動ゲーム、移動ゲームとなってくるので(残留練習の方が)いい調整になると思う」と話している。

 実際、今回の西武3連戦に登板した先発投手3人は、いずれも残留調整が奏功したのかクオリティースタート(6回以上を自責3点以下)を達成。仙台への厳しい移動をした打線や救援陣をカバーした。2年連続V逸中のソフトバンクだが、今年は〝いい風〟も吹いているようだ。