巨人の2年目右腕・戸郷翔征投手(20)のピンチでの続投は原監督の〝親心〟だった。

 11日のヤクルト戦(東京ドーム)で1失点の粘投を見せていた戸郷が同点の7回、連続四球で一死一、二塁とし難敵・山田哲を迎えた。初回、本塁打を浴びた相手。加えて球数も113球となっていたが指揮官は続投を命じた。結果、右腕が三ゴロ併殺に仕留め8回坂本の15号勝ち越しソロに繋がった。

 原監督は「戸郷は階段を上ってくれています。今日は球数もやや多めという中でいかせると」と試合後、その意図を明かした。

 新人王の資格を持つ戸郷は今季すでに7勝をマークしている。「自分の思うような投球はできませんでしたが、その中で1点で抑えられたことは良かったと思います」と右腕は振り返ったが、指揮官の求めるところはさらに先だ。

 原監督は「(戸郷は)成長しました。しかし、敵もマークしてきていますから、その上をいくという部分において反省し、そして投球を高めていくということは思わないといけなくなってきた、というふうに思いますね」と、未来のG投を背負う若武者にさらなる成長を期待していた。