首位・ソフトバンクが11日の西武戦(ペイペイ)に4―2で快勝した。前夜(10日)の楽天戦(楽天生命)は雨の影響で1時間32分の中断を挟み、試合終了は午後11時38分。超ロングゲームの翌日、仙台から福岡へ移動しての試合は2時間21分のスピード決着で4連勝だ。貯金は今季最多の15になった。

 突破口を切り開いたのは1番のスピードスター・周東佑京内野手だった。3回一死三塁のチャンスで西武先発・ニールのチェンジアップを右前に運ぶ先制適時打。ここから足で魅せた。中村晃の打席で2球目に二盗、3球目に三盗を成功させ、犠飛で2点目のホームを踏んだ。「打つほうで貢献できていなかったので良かったです。その後も思い切ってスタートが切れて得点につながってくれたので良かったです」

 先発のマット・ムーアも小気味よい投球で西武打線を封じた。4回、メヒアの2ランで一度は追いつかれたものの、その裏、デスパイネの勝ち越し3号ソロで再び援護を受け、7回を3安打2失点、9奪三振の快投で2勝目。抜群のテンポで短時間ゲームを演出した。

「みんな疲れていたと思うので、自分にできる限りのことができました。もちろん、ニールもいい投球をしていたので、それもあったと思うけどね」と笑みを浮かべた。

 シーズン終了まで毎週金曜日は移動ゲームとなるタフなシーズン。12日の西武戦(ペイペイ)はナイターのため、つかの間ではあるが、ゆっくりできる。工藤監督も「ナイスゲームでした!」とニッコリだった。