西武・平井克典投手(28)が10日のオリックス戦(メットライフ)に先発したものの、2点リードの2回に4安打2四球と乱れ、自らの失もが絡んでこの回だけで6失点。結局3回を5安打3四球6失点の内容で、3連勝中のチームの勢いに水を差す炎上劇となった。

 初回に相手バッテリーの敵失と栗山のタイムリーで首尾よく2点を先制した西武。明日11日からのソフトバンク3連戦(ペイペイ)、週明けのロッテ戦(メットライフ)という大事な2強対決を考えれば、是が非でも3連勝しておきたい最下位・オリックス戦だった。
 ところが、この勢いを水をぶっかけたのが先発の平井。先頭のジョーンズに四球、続く西野に右前打を打たれ一、二塁とすると今度は中川のバント処理を焦り、三塁に適時暴投で1失点。さらに満塁とし杉本、伏見、福田と3者連続タイムリーを浴び一気に6失点。前日、4カード連続勝ち越しを決め、上げ潮ムードにあるチームを9勝15敗1分けと大きく負け越した〝悪夢の8月〟に引き戻すような背信投球だった。

 結局、平井は3回71球を投げ5安打6失点。後をつないだ武隈も4回に4失点し試合は2―10と西武の大敗ムードが漂っている。

 平井は「2回の投球がすべてだと思いますし、自分のバント処理のミスでピンチを拡大してしまいました。先に点を取ってもらったのに、すぐに逆転を許して、試合を壊してしまって申し訳ないです」とコメントした。