痛恨の引き分けだ。広島が9日のヤクルト戦(マツダ)を壮絶な乱打戦の末に10―10で引き分けた。3点リードされた2回に一挙5得点の猛攻で逆転に成功すると、その後も鈴木誠の16号ソロアーチなどで追加点を挙げ、6回を終えて7点差とした。しかし、終盤に入ると楽勝ムードが一変する事態に…。

 7回も続投となった先発・野村が山田に3ラン、村上にソロアーチを浴び3点差に迫られ降板。さらに8回のマウンドに上がった塹江が3失点で追い付かれ引き分けに持ち込まれた。佐々岡監督は「連戦で中継ぎを使わないために1イニングでも長くいってもらったが…。相手の勢いをつける残念な投球だった」と7回の野村の乱調に肩を落とした。