西武が9日のオリックス戦(メットライフ)に13―5と大勝。これで4カード連続勝ち越し(8勝3敗)となり最大8あった借金は2となり、日本ハムと入れ替わって4位に浮上した。

 打線が久々に爆発し、投げても打球直撃のアクシデント降板した内海(4回4失点)の後を今季初登板の十亀が3回1/3、1失点とつなぎ初勝利を挙げた。

 辻監督は「久々だったね。(初回)1点取られた後に5点取ったことで落ち着いちゃうケースが多いんだけど、(2回に)外崎のホームランからさらに3点取れたのが大きかった」と一挙に9点を奪った1、2回の攻撃を絶賛した。

 中でも2点適時三塁打、9号2ラン、2点適時二塁打と長打ばかりの猛打賞に6打点と爆発したスパンジェンバーグの活躍には称賛を惜しまなかった。

 辻監督は「いろんなピッチャーと対戦しながらボール球を少しずつ振らなくなってきた。少しずつ慣れてきてアジャストしてきて考えながらやってくれている。やっぱりツボに来たらスイングが強いので滞空時間の長いホームランを打てたり、スリーベースにする足も持ってる。やっぱり素晴らしい選手。(打順は)どこでもいける。(左中間への三塁打は)走り出してからのスピードの乗りはナンバーワンかも分からない」とコメント。現在リーグ断トツの三振王(94)ながら同時に三塁打王(6)、二塁打王(20)でもある常に全力疾走の優良助っ人に最敬礼した。

 日本ハムが負けて4位に浮上したことを知らされた指揮官は「そうなの。日本ハム負けたの? ロッテ強いね」としながら「まだまだ山あり谷ありだと思うけど。ここに来て先発陣がちょっと安定してきたのと、主力を欠いた中でも打線が少しずつ良くなってきた。選手達の頑張りに期待します」と残り52試合、7・5ゲーム差からのミラクルの希望を口にした。