鷹のエース・千賀〝原点回帰〟で今季最多13Kの復活快投

2020年09月09日 05時15分

エース復活!ガッツポーズを見せた千賀

 いよいよ絶対エースが完全復活か――。ソフトバンクの千賀滉大投手(27)が、8日の楽天戦(楽天生命)で8回3安打無失点の快投。最速159キロの直球にフォークもさえ、今季最多の13奪三振で6勝目を挙げた。

 この日まで9試合に投げて防御率3・88。右前腕部の張りなどで開幕に出遅れ。7月7日に一軍復帰したが、不本意な投球が続いていた。投球フォームにズレが生じてイメージ通りにいかない。その迷いがマウンド上でも出てしまい、工藤監督から「調整の中で悩むことは大事だが、試合では打者と向かっていく気持ちを前面に出して戦ってほしい」と注文をつけられたこともあった。

 ようやくの会心の投球。千賀も「常に今年は試行錯誤しながらマウンドに上がっていた。自分の球を投げられるようにと1週間を過ごしてきて、今年初めて自分の投球ができた」と手応えをつかんだ様子。「これをしっかりと自分の形にしながら、もっといい投球をできるようにしたい」と続けた。

 とはいえ、悩める姿が長く続いてきたのも事実。気になるのは、ここから完全復活となるかどうかということだが、結論からいえば大いに期待できそうだ。今回の好投が〝原点回帰〟の成功によるものでもあるからだ。

 千賀は自粛期間中に向上心から投球フォームの〝改造〟に挑戦。別人レベルへの変化を目指した。試行錯誤を続けていた中で、直近になってプロ1年目から自主トレで師事している「コウノエ・スポーツアカデミー」主宰の鴻江寿治トレーナーと「原点」について話し合い、進み過ぎたものから自身の基本スタイルに戻す作業に着手。これがガッチリはまったようだ。

 この日の投球には工藤監督も「今日はマウンドでのしぐさもよかった。打者に対して向かっていた。いい時の千賀に戻ってきた」とニッコリだった。連敗を3で止めたソフトバンク。エース復活となればV奪回は大きく近づく。