広島Wエース不在危機に九里が熱投3勝目 バースデーKOの悔しさ晴らす

2020年09月08日 22時17分

本拠地ファンの声援に応えた九里

 投壊現象に悩む広島が7年目右腕の奮起で最下位脱出を決めた。九里亜蓮投手(29)が8日のヤクルト戦(マツダ)で6回無失点と力投し、8月10日の中日戦以来の3勝目を挙げた。

 チームの窮地を救う快投だった。序盤から毎回のように走者を背負う苦しい展開ながら、低めに集める丁寧な投球を披露。今季2度の対戦で防御率7・00と苦手としていた燕打線にホームを踏ませなかった。すると打線も奮起し松山、田中広が適時打などで援護。九里は胸を張ったままマウンドでの役目を終えた。

 1週間前の悔しさを晴らすマウンドだった。29歳のバースデー登板だった1日の中日戦(ナゴヤ)では7回まで快投を見せながらも、続投の8回につかまり5失点で無念の敗戦…。自己最多となる142球の熱投も実を結ばなかった。それだけに「目の前の試合を勝てるようにやっていく」と挽回への思いは半端ではなく、この日も100球を投げるタフネスぶりで勝利を引き寄せた。

 チームは同期のエース・大瀬良がコンディション不良により6日に登録抹消。不振により二軍行きとなったK・ジョンソンと合わせ先発ローテの柱が不在となる非常事態に陥っている。そんな中「1イニングでも多く投げたいと思ってマウンドに上がっている」とチームのため覚悟を決めている九里。さらなるフル回転に期待だ。