NPB「田沢ルール」の撤廃が正式決定 今秋ドラフトで12球団の田沢指名が可能に 

2020年09月07日 18時54分

レッドソックスで活躍した田沢(右)左は上原氏(2013年)

 プロ野球界から〝田沢ルール〟が消滅することになった。NPB(日本野球機構)と12球団は7日、臨時代表者会議と理事会、実行委員会を行った。

 実行委員会では、ドラフト会議での指名を拒否し、海外の球団と契約した選手が日本に戻っても一定期間(大卒・社会人は2年間、高卒選手は3年間)はプロ野球球団と契約できないとされていた12球団の申し合わせ(通称「田沢ルール」)について撤廃されることが決まった。

 2008年11月のドラフト会議で1位指名候補だった当時新日本石油ENEOSの田沢純一投手(34)がNPB球団入りを拒否する姿勢を示し、レッドソックスと直接契約。こうした経緯から日本プロ野球界の空洞化を懸念する声が高まり、この「田沢ルール」は同年11月6日の実行委員会を機にNPBと12球団の申し合わせとして定められていた。

 この撤廃により、今年3月にレッズ傘下マイナー3Aを自由契約となり、7月にBCリーグ・埼玉へ入団した田沢は空白期間無しで今年11月26日のドラフト会議を経てNPB入りが可能になった。

 会議後、オンラインで会見に応じたNPB・井原敦事務局長は「本年11月26日のドラフト会議では田澤選手も選択対象となる」と明言。その上で「田沢ルール」の撤廃理由について「12球団の中から見直しが必要との意見がかねてから上がり、選手会からも撤廃の要望を受けていた。こうした背景に加えて田澤選手が帰国してBCリーグの球団と契約したことから、これを機に実行委員会内で検討し、NPB12球団の選手の育成環境は申し合わせを決めた当時に比べると、格段に整備され、米国のマイナーリーグに所属するよりも報酬や待遇、練習環境の面ではるかに良い条件であるとの評価が近年アマチュア球界にも定着してきたことなどから、この申し合わせを撤廃した」と説明した。