澤村獲得のロッテ 「制球難」でも必要だったリリーフ陣の強化

2020年09月07日 17時40分

今季も一軍登板している澤村(左)

 リーグ優勝に向けて動き出したか。ロッテが7日、香月一也内野手(24)との交換トレードで巨人・澤村拓一投手(32)を獲得したと発表した。

 ロッテは現在、ソフトバンクと熾烈な首位争いを演じているが、救援陣の手薄感は否めない。特に今季開幕からセットアッパーとして好投していた助っ人右腕ジャクソンが7月に大麻リキッド所持疑惑で自主退団した後は「勝ちパターン」が確立できず一時低迷。8月に入って「7回唐川、8回ハーマン、9回益田」が機能し始めたが、3人以外の中継ぎ陣に安定感はない。リーグ5位のチーム防御率(4・34)がその不安を物語る。

 しかも今季のロッテは「救援投手の連投は2試合まで」と独自ルールを定めているため、中継ぎ陣は勝ちパターンの3人を含め疲弊気味。今月に入り、初めて益田が3連投を解禁したばかりだった。

 チーム関係者も救援陣のこうした窮状に「リーグ優勝するためには救援陣の補強が急務」と話していただけに、巨人のファームでくすぶる澤村に白羽の矢を立てたのだろう。

 もっとも、チームはこの補強で「ひと安心」とは言い切れない。澤村は今季一軍で13試合に登板も防御率6・08と散々。7月26日に出場選手登録を抹消されて以降は一軍マウンドに立っていない。2016年に37セーブを挙げてタイトルを獲得した実績があるとはいえ、プロ10年目右腕は制球難に苦しむ。本人が課題を克服しなければ戦力として当てが外れる可能性もある。

 澤村は球団を通じ「マリーンズに移籍しても成長し、元気な姿を一人でも多くの方に届けられるよう頑張っていきます」とコメントしたが…。新天地で復活となるか、チームも周囲もその動向を固唾をのんで見守っている。