悪夢の11失点…。阪神・藤浪晋太郎投手(26)が先発した5日の巨人戦でまさかの大炎上した。

 巨人打線相手に初回こそ3者凡退で滑り出した藤浪だったが、2回に大城に左中間適時二塁打を浴びて2点を失うと、3回に1死満塁から丸に3点目の押し出し四球を与えたところから、一気に崩れた。なおも満塁から3連打を浴びて、この回だけで5失点。3回で0―7と一方的な展開を招いてしまった。

 この時点で藤浪は81球。多くはKO降板となり、投手交代となるケースだが、この日は今季最長の14連戦中の真っただ中の5戦目。連投が多くなる中継ぎ陣の負担を考慮して、矢野燿大監督(51)は藤浪を交代させず、3回裏1死で迎えた場面ではそのまま「9番・投手」の藤浪を打席に送った。

 藤浪は投球数が100球を超えた5回にもG打線に捕まり、味方の失策なども絡み、さらに4失点。亀井に中前に2点適時打を浴び11失点目を喫したところで、ようやく指揮官は重い腰をあげ一塁ベンチを出て、球審に交代を告げた。

 5回の大量失点時はもはやテレビ画面越しにも精気を失い、茫然自失の表情だった藤浪は、9安打11失点(自責は7)でノックアウト。降板後は広報を通じ「(巨人との)大事な4連戦で勝たなければいけない試合でしたが、崩れてしまいチームに迷惑を掛けてしまい申し訳ないです」とコメント。聖地・甲子園で1227日ぶりの白星を目指した登板は、あまりにも悲惨な結末となってしまった。