西武・森〝号泣事件〟は本気の証し 「捕手で一流に!」母校・大阪桐蔭の恩師も感じた覚悟

2020年09月05日 06時15分

普段は陽気な西武・森

 西武の悩める正捕手・森友哉捕手(25)が4日の日本ハム戦(札幌ドーム)で6号2ランを放った。課題のリードでも5投手で計11安打を打たれながらも要所を締め、6―2の勝利に貢献した。

 森は「今日は初めて札幌ドームで本塁打を打てたのでうれしい。打撃自体は今年はずっとこんな感じが続くのかなと思う。とにかく一日一日何とか結果を残せるように向き合って行きます」と球団を通してコメント。守備に対する言及はなかった。

 だが今季、森のリードに対する思い入れはとりわけ強い。象徴的だったのが8月27日、日本ハム戦での「号泣事件」で、6―4の7回から〝リリーフ捕手〟として途中出場しながら6―7と逆転を許してしまい、サヨナラ勝ちの試合後、人目もはばからず号泣した。

 昨年、プロ野球史上4人目となる捕手での首位打者、そしてパ・リーグMVPに輝いたのは、捕手よりも打者としての評価であることは、自身が一番分かっていた。

 だからこそ今季の目標に「打ち勝つより守り勝ちたい」「(チーム)防御率を3点台にしたい」と、課題とするリード面でのステップアップを誓った。

 毎年恒例となっているオフの母校・大阪桐蔭訪問では、恩師の西谷監督、コーチの前で「自分の指(リード)に投手陣の生活がかかっている。だからリードをしっかり勉強します」と宣言した。その真剣な物言いに、西谷監督もキャプテンに任命した高校3年時以来の森の覚悟を感じ取ったという。

 しかし現実は厳しく、西武のチーム防御率は今季もリーグワーストの4・43。その結果で主戦捕手・森のリードも評価される。そんな厳しいポジションに本気で向き合っているからこそ、一つの勝ち負けに悔し涙があふれてくるようだ。