壮絶な打ち合いは痛み分けに終わった。広島が4日のDeNA戦(マツダ)を延長の末、12―12で引き分けた。先発したドラフト1位・森下がプロ入り最短となる3回5失点(自責3)でKO降板。後を受けたリリーフ陣も軒並みDeNA打線につかまり2ケタ失点を喫した。

 序盤から最大5点差の劣勢に立たされたが、打線は諦めなかった。9回二死から同点打を放った菊池涼の5安打を筆頭に、松山が2安打3打点をマークするなど前夜の〝パットンショック〟が残るDeNA投手陣から16安打を放ち何とかドローに持ち込んだ。試合後、佐々岡監督は「最後まで粘り強くやってあきらめない姿勢を見せてくれた」と奮起した野手陣に最敬礼だった。