阪神は4日の巨人戦(甲子園)に5―4で勝利。正念場の対巨人4連戦初戦を制し、貯金も今季最多の3とした。

 先発の西勇輝投手は8回途中を7安打4失点の内容で5勝目。オリックス在籍時代も含め、対戦11試合目にして巨人戦初の白星を挙げた。

 お立ち台に上がった西勇は「去年までは(自分は)〝外様〟という認識もあり、伝統の一戦というものを、そこまで重く受け止めていなかった。ですが先日の球児さんの発言を聞いて、すごく大事な試合だと改めて認識した」と語り「球児さんの思いをチーム全員がしっかり受け止めて頑張っていかなければならないと思った」と〝球児魂〟の継承を誓った。

 藤川は1日の引退会見で「阪神の選手である以上、巨人には絶対に立ち向かわなければならない。それだけは絶対に譲れない」と宿敵打倒の思いを強調。守護神の右腕に宿る〝火の玉〟は、現・虎のエースの胸にも火を灯していた。

 巨人とのゲーム差は6・5.容易に追いつける数字ではないかもしれない。だが、阪神が阪神であるためには追いかけ続け、食らいつき続けるしかない。シーズンはまだ、後半戦に突入したばかりだ。