オリックス・中嶋監督代行は「自主性」を重んじる男 コーチ陣に「必要以上に選手に教えなくていい」

2020年09月04日 11時00分

ベンチでの喜び方も自然体な中嶋監督代行(左)

 オリックス・中嶋聡監督代行(51)の評判が急上昇している。新指揮官は「指導をしないこと」を念頭に置き、コーチ陣にも「必要以上に選手に教えなくていい」と徹底。放任主義で選手の自主性を重んじている。

 新体制がスタートしてから12試合を消化して5勝6敗1分け。まだ船出したばかりだが、あるチーム関係者は「自分で考える野球をやらせようとしている。前の監督(西村前監督)はコーチを通じて選手にいろんなやり方を指示していたけど、今は言われないことでみんなが自主的にやっている。もともと自分のことは自分でできる選手がプロになっているんだから。ああだこうだと強制したら混乱する。チームが明るくできている」と話している。

 中嶋監督代行は二軍監督時代も選手の特徴を生かし、自主性を植え付ける育成法を続けてきた。一軍でも口うるさくならないようコーチ陣に言い聞かせ、それがのびのびプレーにつながっているというわけだ。

 試合後のテレビインタビューもフロント陣に好評で「みんなが芯で捉えていたから何か起こるんじゃないかと思っていました」「3連勝だけどヒヤヒヤな感じできていますので」など“自分の言葉”で話すことから「言葉に説得力がある。選手のことを考えているのが伝わってくる。前監督が割とサラリと振り返るだけだったので違いがわかる」と感心しきりで「来年も引き続きやってもらうことになる」と期待を寄せる。借金18と苦戦が続くが、チームの空気は“中嶋効果”でプラスに変化しつつある。