新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が約2か月遅れ、120試合に短縮されて行われている2020年。そんな中でも打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを目標に掲げているヤクルトの山田哲人内野手(28)だが、状況は極めて厳しい。

 今季の山田哲はコンディション不良に悩まされている。6月19日の開幕戦の前に行われた練習試合を3試合連続で欠場。その影響もあってか、開幕後は打率は2割台前半に低迷。開幕2戦目の3割7分5厘を最後に一度も3割台に乗せることができていない。

 さらに上半身のコンディション不良のため7月27日に一軍選手登録を抹消された。最短の10日間での復帰はできず、8月13日に登録され、その日の試合から出場した。しかし、そこから4試合連続で途中交代した。

 山田哲は3日に国内FA権の取得要件となる8年の出場登録日数に到達。現在は調子を上げつつあるものの、打率は2割6分2厘、6本塁打、33打点にとどまっている。それでも今オフFA市場最大の目玉となることは確実。今季の年俸は5億円(推定)だが、背番号1の「ミスタースワローズ」には、球団内でも「絶対に引き留めるべき」の声がある。