巨人・原監督ニヤリ 発奮の松原プロ1号は「必然だったと思いますよ」

2020年09月03日 23時13分

記念球を手にした松原(左)をたたえる巨人・原監督

 巨人が敵軍の「ブルペンデー」を完全撃破した。3日のDeNA戦(東京ドーム)は、今季最多13得点の猛攻で13―4で下し、今季2度目の5連勝。1日から始まった試練の13連戦最初のカードを3連勝でクリアした。

「今日はリリーフの人が先発しましたけど…まあ、集中力は良かったですね」試合後、原辰徳監督(62)は淡々と振り返ってみせたが、内心はいかばかりだったろうか。DeNAの先発はセットアッパーのパットン。敵軍は今後の連戦を考慮し、リリーフ陣で乗り切る策に出たが、実はパットン自身、これが日米で初の先発登板。そんな〝奇策〟に、巨人打線はさっそく〝ナイン総出で〟追い込みをかけた。

 初回に3点。2回には打者一巡、6連打2本塁打の固め打ちで一挙10得点で計13点。2回にして今季最多得点を更新した。この日2番を打った若武者・松原がうれしいプロ初本塁打をマーク。悩める主砲・岡本にも13試合ぶりの19号2ランも飛び出した。投げては先発・田口が6回1失点の力投で、1か月ぶりの3勝目(3敗)を挙げた。

 指揮官にとって〝してやったり〟だったのは、松原の発奮だった。前日の同カードはベンチスタートで、スタメン出場が13試合連続でストップした。指揮官が代わりに起用したのが、プレースタイルが似通った重信。「シゲ(重信)も調子がいいし、松原もいい薬になればと。この辺はチーム内のライバル意識というものを持つことはいいことだと思いますね」と、やや下降線だった松原の打撃をチクリとやった。

 するとこの日、松原はいつも行っている早出練習を打撃に切り替えると、鋭い当たりを連発。指揮官は、自身が投与した〝カンフル剤〟の即効性を確認するなり再びスタメン起用。すると、いきなり最高の結果を出してみせた。

 お立ち台で松原は、初アーチを「偶然」と謙遜したが、原監督は「練習等々見ていると偶然というんではなくてね、僕は『必然』だったと思いますよ。パンチ力も彼はあるしね」とニヤリ。まさに思惑通りだったに違いない。

 人心掌握もぬかりない原監督。残りの10連戦、視界は良好だ。