「中川、素晴らしいことなんだ」 原監督がエースの白星消した左腕にかけた言葉

2020年09月02日 22時35分

原監督が傷心の中川にかけた言葉とは…

〝ハラノケア〟が、失意の左腕を勇気づけた。巨人が、2日のDeNA戦(東京ドーム)に3―1で勝利し4連勝。右肩の違和感からおよそ1か月半ぶりに一軍復帰、即先発で6回1失点と好投したサンチェスに、久々の4勝目(2敗)がついた。

 先発投手のやりくりがやや苦しい中、頼もしい右腕の復活に試合後の原辰徳監督(62)も「先発陣の中に彼が1人加わったのは大きいと思いますね」と安どの表情。さらに7回以降、守護神・デラロサまで無失点でつないだリリーフ陣には「スクラムを組んで3イニングを守り切ったというところですね」とたたえたが、5番手で登板したセットアッパー・中川について問われると、こんな裏話を披露した。

 中川といえば前日のゲームで、1点リードの8回、二死一、二塁で先発のエース・菅野のバトンを受け登板したものの、初球を痛打され同点に。菅野の開幕10連勝目となる白星を消してしまった。

 そして一夜明けたこの日、原監督の動きは早かった。試合前、さっそく中川と話し込む姿があったのだ。

 報道陣に問われた指揮官は「昨日は確かにあそこは1本打たれたけど、しかし同点でね、ちゃんとマウンドを守ったということがすごいことなんですよ。確かに(菅野)智之と(東海大の)先輩後輩でもあるしね。智之に勝ちが付かなかったというのは、本人の中でね『アイターッ!』というのはあるでしょうけど…」と前置きすると、中川との会話の内容を明かした。

「あそこはね、相手に主導権を握らせずにね、逆転されない状況で投げ切ったというのは…それは中川、素晴らしいことなんだよ」

 そんな原監督のケアがあって迎えたこの試合。左腕を待っていたのは、くしくも前日さながらのシチュエーションだった。2点リードの8回、一死一、二塁。迎える打者はソト、そして前日同点打を許した佐野――。しかし、中川はキッチリ2者連続三振にしとめ、守護神へとつないだ。

 これには試合後の中川も「昨日の試合で菅野さんの頑張りを消してしまう投球になってしまったので、何とか早めに挽回できる投球をしたいと思っていました。今日は同じような場面で起用してくれたので気合が入りました。自分までつないでくれたみんなの頑張りを力に変えて全力で投げました。次、菅野さんの投げるときにも今日のような投球ができるようにしたいです」と熱いコメントを残した。

 首脳陣からも「ムードがいい」と評されるリリーフ陣だが、指揮官のこうしたアフターケアもチームの一つにまとめる大きな要素となっている。