またも今季初勝利には届かなかった。DeNA・上茶谷大河投手(24)が1日の巨人戦(東京ドーム)で、今季5度目の先発登板に臨み、6回を85球2失点(3安打4四球)。1点ビハインドでリリーフ陣にマウンドを譲ったものの、8回に佐野の適時打でタイスコアとなり、自身の勝敗はつかなかった。

 立ち上がりから140キロ後半のストレートを主軸に、要所でカットボールやチェンジアップ、スプリット、スライダーなど多彩な変化球を組み込みながらテンポのいい投球を続けた。5回二死一塁の場面で大城に先制の2ランを浴びたが、その後も連打を許さず追加点を与えなかった。

 降板後は「ブルペンから調子は良かったですが、前回登板より四球で無駄な出塁を与えることが多かったです。そのなかで冷静になり投球できたことはよかったです。しかし、4回の(大城に)取りにいったチェンジアップは悔いの残る一球となってしまいました。今日のようにすべて球種を使い、且つもっと低めに丁寧に投げることでより良い結果につながると思います」と冷静に振り返った。

 チームは9回、4番手のエスコバーが踏ん張れず、無死満塁から吉川に適時打を浴び、2―3で痛恨のサヨナラ負け。3位に転落した。