西武のエルネスト・メヒア内野手(34)が30日の楽天戦(楽天生命)、2点を追う土壇場9回二死から値千金の7号逆転3ランを叩き込み3―2の勝利に貢献した。

 この日「7番・一塁」でスタメン出場しながら3打席連続三振と見せ場のなかったメヒア。しかし、0―2と敗戦目前の9回二死一、二塁の第4打席で大仕事を果たした。

 2ストライクと追い込まれながら楽天5番手・ブセニッツの甘く入ったスライダーをフルスイング。打球は西武ベンチの希望を乗せて左翼ポール際へライナーで飛び込む7号逆転3ランとなった。

 してやったりのメヒアは何度もガッツポーズを作りながらダイヤモンドを周回し、ベンチで沸き立つナインの歓迎に応えた。

 これで楽天戦は出場8試合で6本目のホームラン。11打点となった。

 チーム6カードぶりの勝ち越しの立役者となったメヒアは「みんながつないでくれたチャンスなのでしっかりつなげようと思って打席に入った。感触は良かった。みんなベンチで興奮していたし、チームを救う仕事ができてよかった」と満面の笑み。

 前日は来日初登板の左腕・ノリンが6回3失点で勝ち投手、4安打3打点のスパンジェンバーグが活躍し2試合で助っ人3選手が苦しい状態のチームを救った。

 この日でちょうど半分の60試合を消化し26勝32敗2分け(借金6)の西武。残り60試合で9ゲーム離された首位・ソフトバンクとの差をどれだけ詰められるか。王者の意地を見せる9月反攻の兆候が少しずつ出てきた。