指揮官の猛ゲキが特効薬に!? 巨人は30日の中日戦(東京ドーム)を3―2で競り勝ち、2カード連続の勝ち越しを決めた。

 打の原動力となったのは不振にあえいだ主力の3人衆だった。「1番・遊撃」の坂本勇人内野手は3安打でチャンスメークし、5試合ぶりの猛打賞。不動の4番・岡本和真内野手も初回に追加点につながる左翼線二塁打を放ち、極めつきは5番の丸佳浩外野手だ。決勝点となる2点適時打を含む今季初の4安打の固め打ちだった。

 これで坂本の打率は2割5分6厘、丸も2割7分9厘まで上昇。試合後の原辰徳監督も上機嫌で「打率もちょっとカッコ良くなってきたね」とニンマリだ。中でも、4打席ともひと振りで仕留めた丸にはご満悦で「内容がいいね。思い切りもいいしね。(坂本)勇人も3本?(岡本)和真くんは何か打ったっけ!? 初回の1本は忘れちゃうね(笑い)」と〝オトボケ発言〟も飛び出した。

 やや岡本に物足りなさをにじませつつも、やはり打つべき人が打てば勝利に近くづく。24日には「やっぱ3人がやらなイカンよ。引っ張らないとダメ」と厳しい言葉で叱咤した。これが多少なりとも発奮材料となったことは間違いないだろう。指揮官は「一時のものは脱出したかなと思いますね」と復調の手応えを感じつつある。9月1日からは地獄の13連戦。この勢いで突っ走れるか。