巨人が異例のドラフト指名方針公表! ライバルは疑心暗鬼「原監督の意向なのか…」

2020年08月29日 05時15分

原監督と大塚球団副代表。ドラフト指名方針公表の意図は…

 ド直球なのか、煙幕なのか…。巨人は28日に開いた編成会議で、今秋のドラフト会議の方針も協議した。球団幹部によれば、1位には大卒、社会人の即戦力外野手を指名するという。さらに、競合して抽選で外した場合は即戦力投手に切り替える具体的なシミュレーションまで披露。大胆すぎる〝戦略公表〟にライバル球団は、かえって疑心暗鬼に陥りそうな雲行きだ。

 編成会議を終え、中日戦前の東京ドームで報道陣に対応したのは、原辰徳監督(62)の〝腹心〟の大塚淳弘球団副代表編成担当(61)だった。会議の主眼は来季編成の大枠ではあったが、新戦力を獲得するドラフトも当然関係してくる。

 その中で、大塚副代表はドラ1候補について「野手の即戦力をという方針ですね。ポイントは見ての通り、ウチは投手と外野手。特にパワーヒッターが足らない」とし、野手の中でも外野手を念頭に置いていることを示唆した。さらに「即戦力」の〝定義〟も「今年は高校生ではなく大学、社会人。(プロ)志望届はまだ全部出ていないですけど(有望株が)いても高校生はいかないです」とまで言い切った。

 おのずと、プロ注目の外野もこなす近大・佐藤輝明内野手(4年)らが候補となりそうだが、同副代表はドラフト当日のシミュレーション、外れ1位にまで切り込んだから驚きが広がった。

「即戦力の野手。それが外れたら投手です。次の野手にはいかない。次はもうピッチャーにいく。野手にいって、その後、即戦力の大学と社会人の投手」

 ドラフトは他球団との重複覚悟でいくのか、それともライバルたちの動きを見極めて一本釣りを狙うのか…という駆け引きの場でもある。巨人では欲しい選手から指名する真っ向勝負を〝身上〟としているが、球団幹部の踏み込んだ発言を他球団はどう受け止めるべきか、かえって苦心しそうだという。

「ここまでハッキリ言われると『本当なのか?』と思えてきてしまう。原監督の意向もくんで、対外的にあえて言っているのではないかとさえ思える。そうだったとしたら、すごいこと」(球界関係者)

 大塚副代表としては話し合った内容を包み隠さず、堂々と明かしたにすぎないのかもしれない。一方で背後には球界屈指の策士・原監督の存在もあり、周囲はあまりの〝ガラス張り〟ぶりに額面通りに受け取れないとの見方もあるわけだ。

 同副代表はドラフトで「5、6人」を指名する方針と連動して、現在支配下上限ギリギリ69人を抱える戦力の整備にも言及し「(来季の)スタートを63、64にしたい。本指名で5人は最低いきたい。そうすると64。10人を(選手契約から)外すか、育成に持っていくしかない」とした。

〝リストラの嵐〟が吹き荒れるのは致し方ないとしても…。今回示されたドラフト方針が陽動作戦だったかどうかは、10月26日のドラフト本番で明らかになる。