ソフトバンク・栗原陵矢捕手(24)が、28日の日本ハム戦(ペイペイ)で大暴れ。チームを6連勝に導いた。初回に金子から10号2ラン。6回にも村田から11号ソロを放った。2桁アーチも1試合2発も自身初で「最高です」と笑顔を浮かべた。

 当初、心配されていた季節も乗り切ろうとしている。もともと潜在能力は抜群で開幕前から大ブレークを予感させたが、唯一懸念されていたのが夏場だった。食が細くなってしまうタイプ。「どうしても暑くなり疲れてくると体重が落ちてしまうところがあった。相手からの研究もあるだろうけど、そこをどう乗り越えていくかもあると思う」(チーム関係者)

 そんな中で7月に当たりが止まった時期はあったものの、持ち直して再び上昇ムード。8月中旬には4番も任された。疲れをためないよう心身のリフレッシュに努めていることも大きく、遠征中は外出自粛となる中でホテルでしっかりと英気を養う日々。普段も好きな漫画を読んで何も考えない時間もつくるように心がけているという。

 ここまで実質1年目のシーズンながら、全60試合すべてにスタメン出場して、打率2割5分4厘、11本塁打、44打点。チャンスに強く得点圏打率はリーグトップの4割1分5厘で、打点数は柳田と4差のチーム2位だ。

 折り返し地点は通過した。「すごく長く感じる時もありますが、半分と聞くと、あっという間という部分もある。中身の濃い60試合になってます」。自らレギュラーを勝ち取ったシーズン。最後まで突っ走るつもりだ。