広島・上本 プロ初サヨナラ打で号泣のワケ

2020年08月28日 22時28分

サヨナラ打の上本は誠也と涙のハグ

 広島・上本崇司内野手(30)が28日の阪神戦(マツダ)でサヨナラ打を放ち号泣した。

「8番・遊撃」で先発出場すると同点の9回、一死一、二塁から阪神・岩崎のチェンジアップを振り抜き中越えに運んだ。今季初のサヨナラ勝ちを演出したが、グラウンドに掛け寄るナインに手荒い祝福を受けると、上本の目からは大粒の涙がポロポロ。今季初のお立ち台では「悔しい思いが強かったので何とかしたかった。抜けてくれと思っていた」と声を絞り出した。

 男泣きの伏線は9回表にあった。ドラフト1位・森下が6勝目をかけて7回2失点と力投。あとは必勝リレーで逃げ切るだけだったが、守護神・フランスアが一死一、三塁のピンチを迎えた。ここで阪神・梅野が放った中前へ抜けそうな打球を二塁手・菊池涼が横っ飛びでキャッチ。併殺を狙い態勢を崩しながら上本にグラブトスしたが、タイミングが合わずに併殺は難しくなり、その間に三塁走者が生還し同点に…。さらに上本が無理な態勢から一塁に悪送球し、一気に逆転の窮地に陥った。

 結局、フランスアが踏ん張ったことでサヨナラ劇へとつながったが、守備力が武器のはずの自らのミスによって窮地を招いたことでじくじたる思いに駆られていたのだった。今季は打力向上を買われて先発出場も増加中の上本。「ワンプレーの怖さが身に染みている。ミスが流れを変えるという怖さしかない」と最後は気を引き締めていた。