嫌な予感が当たってしまったのか。中日が27日の阪神戦(甲子園)に3―6で敗れて同一カード3連敗を喫し、借金は再び4となった。

 先発の柳が、虎の4番・サンズに2打席連続本塁打を浴びるなど、6回途中5安打5失点KO。打線も苦手としている相手先発の青柳を攻略できなかった。

 9年ぶりに5カード連続勝ち越しを決めて乗り込んできた甲子園で3連敗を喫し、これで今季は甲子園で6戦全敗。与田監督は「やっぱり負けたときは点が取れない、点を取られる。当然、単純なことになるので。それが先週できていて、今週はなかなかうまくいっていない。ただ同じような過ちをしないようにね」としたが、今カードの前から苦戦を予想する声は出ていた。

 チーム事情に詳しい関係者の間では「5カード連続で勝ち越せたのは、相手チームはいわゆる裏ローテの先発が多かったからね。首位の巨人とは2カードもあったけど、無傷の9勝を挙げている菅野やメルセデス、広島戦は森下、大瀬良、ヤクルト戦は小川、DeNA戦は今永、井納といった勝ち頭とは運良く当たらなかった。それにこれだけ勝ち越していたら相手チームも研究してくるし、簡単には勝てない。阪神戦は本当に勝ち越せるのか試金石となる」と危惧していた。

 今後も厳しい戦いが続きそうだが、それでも与田監督は「間違いなくこの連敗は反省材料が多いけど、とにかく今年は選手のコンディションを悪くさせないように。そういった意味では体の状態は決して悪くないんでね。取り返せるんじゃないかなというふうに思っています」ときっぱり。

 昨季は8連勝した直後に8連敗を喫したことで、あるOBは「まさか今年は5カード連続勝ち越した後に、5カード連続で負け越すなんてことにならなければいいけど」と不安視しているが、そんな心配が杞憂となるよう、28日からの巨人3連戦では勝ち越してみせるしかない。