また勝てなかった。広島のクリス・ジョンソン投手(35)が27日のDeNA戦(横浜スタジアム)に今季9度目の先発を果たした。6回を6安打されながら3失点の粘投を見せたが、打線が援護できず6敗目を喫した。

 立ち上がりから何度も走者を背負った。堂林の12号ソロで援護をもらった直後の2回、先頭の宮崎に安打。自身の暴投などで一死二塁とされると、嶺井に中前適時打され同点に追いつかれた。しかし、この日のジョンソンは冷静だった。

 イライラすることなく、3回は無失点で切り抜けた。4回に松山の適時打で勝ち越し。それでも安定はしなかった。4回に先頭の細川に安打。一死後に柴田に四球を与えるなどし一、二塁とされると投手の井納に2点適時打を浴びて勝ち越された。

 5回にはバッテリーを組む石原慶にアクシデントが発生し、その裏の守備からは坂倉と初めてコンビを組んだ。それでも粘って、6回104球を投げた。この日の試合を含めて6回以上を投げて自責点3以下のクオリティースタート(QS)は3度。

 それでも勝てないK・ジョンソンは試合後もコメントせずに球場を後にした。佐々岡監督は助っ人左腕の次回登板について「当然ね。本当に一つ勝てば変わると思う」と話し、来週もマウンドを託す意向だが、かつての沢村賞左腕が苦しんでいる。