坂本主将も待っていた?〝巨人の熱男〟がついに誕生

2020年08月27日 06時15分

左手を突き上げてベンチを盛り上げるウィーラー。欠かせないムードメーカーだ

 チーム待望の「熱男」になれるか――。26日のヤクルト戦(神宮)で巨人は今季最多20安打と打線が爆発し、12―5で快勝した。その原動力となったのは先制の7号2ランを含む3安打4打点と大暴れだったゼラス・ウィーラー外野手(33)だ。打棒はもちろんのこと、底抜けに明るいキャラもチームにとって待ち望んだものだった。 

「3番・左翼」で出場した助っ人は初回一死一塁でツバメ先発・高橋の123キロスライダーを左翼スタンドに先制の7号2ラン。さらに同点の6回二死一、二塁で勝ち越しの左前適時打を放つと、9回にトドメの中前適時打と3安打4打点の二夜連続の猛打賞だ。打率2割9分、7本塁打、20打点と不振の主軸に代わりG打線を引っ張っている。

 当の本人は本塁打後、ベンチ前で挑戦するダチョウ倶楽部の「くるりんぱ」について「ヘルメットを水平にかぶるのは難しい」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

 グラウンドでは常に明るいウィーラーだが、ロッカーやクラブハウスでもその〝陽キャ〟ぶりは変わらないという。チームスタッフの一人は「本当に裏表がなく明るい。クラブハウスでも選手、裏方を問わずいろんな人に話しかけてガハハッと笑っている。とにかく元気でまるで〝熱男〟のようです」と証言する。

 熱男とはソフトバンクの松田宣浩内野手(37)のこと。実はキャプテン坂本はチーム内に〝熱男的存在〟を探していた。昨年の「プレミア12」後、「(松田宣は)ロッカーも横だったけどずっとアレです。グラウンド出たらずっとあのテンション。決起集会でも盛り上げてくれた。1年間ああいう人がいてくれれば」とG版熱男の出現を熱望していた。

 今季ここまで打撃不振に苦しんでいる坂本だが笑顔は絶やさない。前任キャプテン阿部(現二軍監督)のアドバイスで「自分の結果で一喜一憂するのはチームにとってマイナス」(坂本)と気持ちを抑えてきた。

 それでもなかなか本調子にならない今季、代役の盛り上げ役がいれば坂本の負担も減る。本来なら松田宣のように実績のあるベテランの役割だが〝最有力候補〟の1人である亀井は寡黙な職人肌で熱男とは正反対。そんななか開幕後に加入したウィーラーがその役割にスッポリとハマった。

 来日6年目で日本球界にも精通。マンツーマンで打撃指導を受ける歴代最強助っ人クロマティ氏の7年間に1年足りないが、日本通算113本塁打と実績面も問題はない。

 原監督も「家族意識の部分をしっかり持たせた。ウィーラーは思いの他、元気だった」とチームに溶け込んだ助っ人に最敬礼。このまま「巨人の熱男」として元気を振りまけば、チームのVもグッと近づきそうだ。