防御率0・82! 阪神・高橋遥人に母校OBがゲキ 「亜細亜史上ナンバーワン左腕を目指せ!」

2020年08月26日 05時15分

今季「エース級」の投球を連発している阪神・高橋

 猛虎期待の左腕が本格ブレークの気配を漂わせている。阪神・高橋遥人投手(24)が5―1で快勝した25日の中日戦(甲子園)に先発し、8回6安打1失点の好投で今季2勝目、防御率は0・82と抜群の安定感を発揮している。大卒3年目にして球界のトップに上り詰めようかという左腕には、母校・亜大からも「亜細亜史上ナンバーワン左腕を目指せ!」と熱いゲキが飛んでいる。

 虎の「エース候補」が覚醒のときを迎えている。今季は左肩のコンディション不良で初登板は今月6日の巨人戦。出遅れた感は否めないが、過去2度の先発に続き、この日の中日戦でも8回1失点と好投した。今季最多の112球を投げ2勝目を挙げ、本拠地・甲子園のお立ち台では「勝利に貢献できてすごくうれしい。カード初戦を任されて先週(18日・巨人戦)は勝てなくて、今日は何としても、いい流れを持ってこようと思っていました」と胸を張った。

 過去3度の先発ですべて7回以上を投げ、敵に与えた失点はすべて1点以下。22回を投げ2失点、防御率0・82の〝無双〟の新左腕エースでカード初戦をモノにした矢野監督も「安心して見ていられる投手に育ちつつある」と納得の表情だ。

 亜大から2017年のドラフト2位指名で入団した3年目。大学4年間では通算5勝とキャリアに派手さはないが「阪神じゃなくても、複数球団が上位指名を検討した」ほど当時から隠れた逸材だった。

 亜大OBの球界関係者は「ヒジ、肩の不安があり、どの学年でも投げたわけではなかったけど、やっぱり人がマネできないレベルの独特な軌道の直球は当時からあった。もしプロに行ければ、球史に名を残す投手になるかも、という話は在学中からあったね」と振り返る。

 亜大は近年ではソフトバンク・松田宣やDeNA・山崎など毎年のようにプロに有望な人材を送り込む大学球界の名門だが「2000年代ぐらいからプロでは野手か右投手はプロに行った後もある程度、活躍しているんだけど、左投手がいまいち伸び悩む傾向があって…」と前出関係者。そんなこともあり高橋には、母校から〝左腕ダメ説〟というジンクスに終止符を打つ存在として注目されているという。

 亜大出身の左腕といえば、古くは球団OBの大先輩で2度の最優秀救援投手に輝いた山本和行氏、1989年にリーグ優勝を飾った近鉄のエースで最多奪三振・最多勝のタイトルを獲得した「トレンディーエース」こと阿波野秀幸氏(現中日一軍投手コーチ)、1997年の最多勝・小池秀郎氏らが、常に時代を彩ってきた。

 それだけに「そういった諸先輩方に肩を並べるだけのポテンシャルを秘めているのは、多くのOBが認めている。このチャンスで一気に(エースの座を)つかみ取ってほしい」とOBからの期待の高さもハンパではない。

 名実ともに虎の新エース左腕を襲名する男は今後、球界ナンバーワン左腕の称号とともに阿波野氏らを超え〝亜大史上最強サウスポー〟の座も目指していく。