宿敵に連勝! 4点差で絶対的守護神投入のソフトバンク工藤監督「森だから2点で止められた」

2020年08月24日 00時14分

連勝したソフトバンク

 ソフトバンクは23日のロッテ戦(ZOZOマリン)に6―4で逃げ切って連勝を飾り、単独首位に返り咲いた。今カード6連戦の戦績は2勝3敗1分け。試合後の工藤公康監督(57)の言葉に、この日の勝利の価値が込められていた。

「(敵地での)6連戦の中で(3敗1分けと)圧倒的にやられていた金曜日までを見れば、そこから1つの負け越しで済んだというのは大きい」

 1勝4敗1分けなら負け越し3つ。自軍のショックも計り知れないが、ライバルを勢いづかせていただけに、この日の勝敗の差は歴然だった。

 ゆえに執念の継投だった。7回にリードが5点から4点に縮まると、指揮官は「5点差以上なら他の投手も考えたが、4点差なら決めていた」と迷いなく8回はモイネロ、9回は守護神・森を投入。万が一、グランドスラムが出れば同点に追いつかれる点差で「今日は何が何でも勝ちたかった」と、絶対的な信頼を置く2人に「最後の締め」を託した。20日は延長10回に2点のリードを守れず逆転サヨナラ負けを喫していたこともあり「今のロッテはチーム自体の調子がいいし、畳みかける強さを持っている」と宿敵の粘りを警戒しての起用だった。

 実際、最終回は19試合連続無失点と無双中だった森が反撃を食らった。先頭の代打・清田に左前打を許すと、続く代打・鳥谷には珍しく四球を与えてしまう。無死一、二塁から福田を右飛に打ち取ったが、走者はそれぞれタッチアップして一死二、三塁と好機を広げられた。そして、続く中村奨の中前への2点適時打で2点差まで詰め寄られた。さらに、マーティンに死球を与えて一死一、二塁。一発が出れば逆転サヨナラ負けというシチュエーションを作られたが、最後は安田を三邪飛、井上を空振り三振に斬って逃げ切った。

 指揮官は「9回は他の投手が行っていたら、あれで終わっていないので。森だからあれで終わったと思っている」と、リードを守り切った守護神を労った。「鬼門」と呼ばれたZOZOマリンでの連勝は2018年10月以来。最後に意地を見せた王者が、再び単独首位に立った。