ロッテ〝鷹狩り〟の原動力は「年俸格差」への怨念か

2020年08月19日 05時15分

ソフトバンク戦で無類の強さを見せるロッテ

 ロッテが昨季からソフトバンクに無類の強さを見せている。昨季の同カードはロッテが17勝8敗と大きく勝ち越し。今季は開幕3連戦を2勝1敗と勝ち越し、18日から始まった本拠地ZOZOマリンでの6連戦初戦も相手先発・千賀を打ち崩して6―4で勝利した。今季の同カード成績を3勝1敗とし「昨季の再来」を予感させている。

 ロッテはソフトバンクに比べ、投打ともに戦力は一枚も二枚も劣るはず。にもかかわらず、なぜ勝てるのか。コーチ陣の多くがソフトバンクOBという点もある中、チーム周辺でささやかれているのが大き過ぎる「年俸格差」だ。

 今年6月にNPBが公表した年俸資料によると、ロッテの開幕時の支配下登録選手の平均年俸は12球団最安値となる3035万円。これに対し、トップのソフトバンクは7131万円で実に2倍以上の差があった(外国人選手などを除く)。18日の試合の両軍の差も歴然で、投手を含めたソフトバンクのスタメン10人のうち8人が推定年俸1億円以上だったのに対し、ロッテはマーティン、角中の2人だけだった。

 同一リーグにもかかわらず、これだけの格差があれば金満球団へのやっかみも募る。実際、今春の石垣島キャンプ中、ロッテの中堅選手がこんな話を漏らしていた。

「一般社会でも大企業と中小企業では給料が違いますが、野球界ではソフトバンクの年俸が圧倒していますからね。1シーズン活躍すれば億単位で年俸が上がることも珍しくない。うらやましい気持ちもありますが、僕らがその差に文句を言っても仕方がない。悔しい気持ちは試合で発奮するだけ。その思いが強ければ強いほど、ソフトバンク相手でも勝てるんじゃないですか」

 年俸に対する怨念が発奮材料であるならば…。ロッテのソフトバンク戦圧勝は当分続くか。