これぞ4番の一振りだ。日本ハムの中田翔内野手が16日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に「4番・一塁」で先発出場し、2点ビハインドの3回一死一、二塁の場面で第17号の逆転3ランを放った。

 中田はロッテ先発・中村稔の投じた131㌔のフォークを完璧に捉えると、打球はぐんぐんと伸びて左翼スタンドへ。試合をひっくり返す一発とした。中田は「いい場面で1本が出てよかった。(その裏の攻撃で)同点に追いつかれてしまったので、ここからさらに集中してプレーしたい」とコメント。チームに大きな弾みをつけた。

 豪快な一発を放ち満面の笑みでベンチに戻ってきた中田だったが、その様子を捉えた中継カメラの映像では、中田よりも目立った意外な人物がいた。その正体は、チームのムードメーカー・杉谷拳士内野手。なぜか無表情な顔を向けたままカメラの前を占拠した。それでも、ベンチに戻ってきた一塁走者・近藤に鋭いツッコミを入れられると、照れくさそうにそそくさとベンチ奥に戻った杉谷。しっかりとオチまでついていた。