西武 打ち合い制し8連敗阻止も光明見えない〝先発問題〟

2020年08月15日 12時34分

6回、3塁打を放つ森。乱打戦はお手の物だが、西武は先発がピリッとしない

 西武が豪快にノーガードの打ち合いを制し、連敗を7でストップした。14日の楽天戦(メットライフ)は、先発・ニールが3回6失点で早々にKO降板。しかし、相手先発・則本も同調するように3回6失点と崩れたことで、展開は西武好みの乱打戦となった。

 6-7で迎えた5回、西武打線は7番・森から3番・外崎まで、5連続タイムリーを含む長短6連打に2盗塁を絡めて一挙6得点で逆転。ここまで7連敗のうっぷんを晴らすような両軍計29安打、13-8の乱打戦を制した。

 辻監督は「よく勝てたね、本当に。結果的に見事な打撃戦だったし、やっとウチらしい攻撃ができたと思う。(5回は)6点というつながりの中で勝てたことで寝つきも良くなるし、寝起きも爽快になる」と、9日ぶりの勝利に胸をなでおろした。

 しかし、これで西武の抱える問題が解決したわけではない。昨年、一人で11の貯金を作ったエースのニールが、来日ワーストとなる3回8安打6失点の背信降板。久々につながった打線が負けを帳消しにしたとはいえ、防御率は5・26まで悪化した。

 これには辻監督も「まさかニールに限ってね。いきなり(茂木に)本塁打を打たれて歯車が狂ったのか、全然らしくなかった」と、首をかしげるしかなかった。

 5年前(2015年)の13連敗当時もその要因は投手陣にあったが、それは主に打線とのかみ合わせ及びブルペンのトラブルだった。当時の守護神・高橋朋が3連続救援失敗で、牧田が急きょ先発から抑えに配置転換されるドタバタなどがあったが、先発陣はその連敗中、野上が3試合、岸が2試合、菊池と郭が1試合ずつと、計7試合でクオリティー・スタート(QS=6回以上を3自責点以内)をマークしていた。

 ところが、今年はとにかく先発が試合を作れない。8月の11試合だけでもQSは7日、日本ハム戦(札幌ドーム)のニール(6回3自責点)のみ。そして、先発が5回もたずに降板したケースが6試合もある。

 これでは平良、ギャレット、増田と自慢の方程式がブルペンに控えていても宝の持ち腐れ。ビハインド展開での無理使い、緊急的な回またぎでシーズンが深まるほどに疲弊してしまうリスクも出てくる。乱打戦を制した1勝だけでは、まだまだ安心するわけにはいかない。