二軍落ちの中日・根尾に同情の声「周りの打者がしっかりしていれば結果は変わった」

2020年08月14日 05時15分

一軍で結果を出せなかった中日・根尾だが…

 実力不足だけが原因ではないようだ。中日・根尾昂内野手(20)が13日に出場選手登録を抹消されたことで、チーム内外から同情の声が沸き起こっている。

 あるOBは「精神的なプレッシャーなのか、根尾は一軍で顔がこわばっていた。もっと気楽に伸び伸びとプレーできる雰囲気でやらせてやれば、結果が違ったかもしれない」と指摘する。そうなってしまった要因の一つとして挙げられているのが、チーム全体の深刻な貧打だ。

 4日に今季初昇格したが、スタメン出場したDeNA3連戦では2試合が零敗。打線全体でも3試合で計13安打2得点しか奪えなかった。負傷したA・マルティネスの代打の代打で起用された9日の巨人戦では空振り三振で試合が終了し「どんな状況でも結果を出さなければならないので、何とか出塁したかった」と悔しがった。

 11日の広島戦でプロ通算17打席目にして初安打を記録したが、今回の一軍ではスタメン4試合を含む6試合で15打数1安打、打率6分7厘とサッパリだった。

 チーム事情に詳しい関係者は「二軍落ちは根尾の責任だけではない。高卒1、2年目から活躍した立浪や清原、村上のように、もっと周りの打者がしっかりしていれば結果は変わったと思う。今の中日は貧打で主力もそこまで打てていない。根尾が自分を追い詰める必要はない」と同情する。

 立浪がデビューした当時の中日にはゲーリー、落合、宇野、清原の若いころの西武にも石毛、ブコビッチ、秋山といった強打者が揃っていた。入団2年目の昨季、36本塁打とブレークしたヤクルト・村上も青木、山田、バレンティン、雄平らがいて伸び伸びとプレーできる環境にあった。

 それだけに前出の関係者は「立浪だって1年目は打率2割2分3厘だったけど起用され続けた。根尾のコメントを聞くと悲壮感が漂ってしまっている。責任をそこまで一人で背負い込まなくてもいい。伸び伸びできる雰囲気じゃないのが気の毒にさえ思える」と話す。

 根尾は「一軍でプレーし、今自分ができる部分も見つかったし、やらなきゃいけない課題も明確になったと思います。打撃に関してはこれかなというポイントはあるので、しっかり叩き上げて自分のものにしたいです。今シーズン中にもう一度一軍に上がってチームの力になれるようにしたいです」と殊勝にコメントした。その実力をいかんなく発揮できる日は来るのか。