首位・巨人が今後も「オープナー」を採用する方針を決めた。原辰徳監督(62)は9日の中日戦(ナゴヤドーム)で救援陣の宮国を先発起用。本来は先発の今村を2番手で登板させる初の「オープナー」で臨んだ。初回に宮国が2ランを被弾したものの、2番手・今村から7投手が延長10回まで無失点と力投。何とか引き分けに持ち込んだが、宮本和知投手チーフコーチは10日、「鉄壁なリリーフ陣がいるので毎週日曜日、(今後は)9連戦、13連戦と入ってくるのでそういった意味では、オープナーもできるなという感触は得ました」と戦術として正式採用を決めたという。

 自信の裏には、侍ジャパンでバッテリーコーチを務める村田善則ブルペンコーチ(46)の存在がある。「ブルペンに村田善コーチがいて、しっかり(打者への)対策を練ってくれる。侍ジャパンのコーチでスコアラー出身。いろんな選手の弱点を知っている。リリーフ陣に対してブルペンで攻め方の塾を開いている感じ。安心して任せられています」(宮本コーチ)と〝村田先生〟の役割が大きいという。

「村田善コーチのおかげでブルペン陣がしっかりとした一つのチームになってくれている」とまで信頼している宮本コーチ。目下、打線は低調気味だが、G救援陣が「オープナー作戦」で打棒復活を待ち続ける。