日本ハムで大砲候補の扱いを巡り、身内から疑問の声が上がっている。ターゲットとなっているのは不振が続く3年目・清宮幸太郎内野手(21)だ。

 今季は初めて開幕一軍入りを果たすも、ここまで28試合に出場して74打数12安打、3本塁打。打率1割6分2厘と期待に応える成績を残せていない。それでも長打力をはじめ高いポテンシャルを持つことは確かで、栗山監督も「一軍レベルでの成長」にかけ、我慢の起用を続けている。

 しかし、チーム打率2割3分6厘はリーグ最下位。不振にあえぐ清宮に固執する栗山監督の用兵に疑問の声が上がるのも無理はない。あるチーム関係者は「ルーキーだったら分かるけど、清宮はもう3年目。ファームでは後から入団してきた選手たちもここまでしっかり結果を残しているし、口には出さないにしても『清宮が一軍にいれるのに自分たちは上がれないのか』と思っていたって不思議ではないじゃないですか」と話す。

 実際にファームでは新人の樋口が23試合に出場し、打率3割9分5厘で7本塁打、2年目の海老原は出場15試合で打率3割3分3厘、8本塁打と育成の2選手が絶好調。ほかの若手も負けじと結果を出し始めている。

「代わりがいない状態での起用なら分かりますけど、そうじゃない。本人にも要らない負荷がかかってしまいますし、清宮のためにも、チームのためにも、今は入れ替えてあげた方がいいのではないでしょうか」(前出関係者)。果たして指揮官の決断は――。