「投げるおかわり」こと西武・平良海馬投手(20)がストレート9球で一死満塁のピンチをしのいだ。
5日の日本ハム戦(札幌ドーム)、5―2の6回一死満塁で4番手としてマウンドに上がった平良。6回表にスパンジェンバーグ、山川の2ランなどで一気に5―1と逆転に成功した西武はここから平井―平良―ギャレット―増田の方程式で逃げ切りに入った。
ところが、コア4の切り込み隊長・平井が3安打1四球で1点を失い、なお一死満塁のピンチ。ここで辻監督はたまらずワンテンポ早いタイミングで160キロ右腕・平良を投入した。
その平良、いきなりストレートが上ずり西川に対し3連続ボールで押し出しのピンチを招いてしまう。
しかし、これで肝が据わったのか平良は開き直ってゾーンの真ん中付近に156キロ、155キロ、157キロと迫力のあるストレートを集め西川を空振り三振。続く代打・松本にも156キロ、158キロ、157キロと力強いストレートで三球三振。3連続ボールからの6連続ストライクで2者を連続三振に斬り、このピンチを脱した。
回をまたいだ7回には先頭の近藤に中前打こそ許したが中田、大田、渡辺をいずれもスライダーで3者連続三振。5つのアウト全てを三振で奪い見事な火消し役を果たした。
平良は「初めての札幌ドームでの登板、ほとんど記憶にない回またぎでの登板、とても新鮮でした。ゼロで抑えることができてよかったです」とコメントした。