守乱・阪神のカンフル剤は「甲子園の土」〝聖地〟の大切さを思い出せ!

2020年08月05日 06時15分

坂本の打球をキャッチした馬場は二塁へ悪送球

 阪神は4日の巨人戦(甲子園)に2―7で敗れ、2試合ぶりの借金生活に転落した。5回まで先発・ガルシアが3点の先行を許し、攻撃陣は敵のエース・菅野に見せ場をつくれない苦しい展開。6回にサンズの2ランで追い上げムードを作ったが、最後は守備の乱れが出てしまった。

 8回に3番手・馬場の悪送球や遊撃・木浪の失策などが絡み4失点。試合前からリーグ最多の27失策と不安を抱えていた守備のほころびで勝負を決められ、試合後の矢野燿大監督(51)は「チームとしての課題。もちろんこれでいいわけはないので。しっかりとやっていきます」とネジの巻き直しを宣言した。

 試合に集中しきれていないような虎ナインに、精神注入のカンフル剤として関係者が期待しているのが「甲子園の土」だ。球団OBは「土に触れ、ひと息つけば精神統一の機会にもなるはずだ」と指摘する。

 この8月は本来なら高校球児が甲子園の〝主役〟となったはずだったが、今年はコロナ禍のため春のセンバツ・夏の選手権とも開催中止。10~17日に春の代替試合が行われるが、出場校関係者以外は「観戦不可」の無観客試合と、例年とはまったく趣が異なる。晴れ舞台に挑戦する機会を奪われたことは阪神でも「人ごと」ではいられず、全国の高3部員全員には矢野監督や選手総出でかき集めた「甲子園の土」をキーホルダーに入れ、寄贈することを発表している。

 前出のOBは「今年はずっとそうかもしれないけど、特に8月の甲子園はプレーできることを当たり前と思ってやってはいけない」と〝8月の聖地〟でプレーできることに感謝を示す必要性を唱える。厳しいヤジにさらされたり、窮地に陥ってナーバスになった時は「甲子園の土」に触れ、改めてここが特別な舞台であることを再確認すれば精神的にも落ち着き、軽率なプレーも減るのではというのだ。

「球児の無念を思えば…」と語る関係者もいる。8月の聖地8試合を戦う猛虎戦士たちには「球児のお手本となる姿」が求められて当然だ。