巨人・菅野が〝男気すねトラップ〟で開幕から無傷の6連勝

2020年08月04日 22時48分

菅野は右すねで打球を止めて梅野をアウトに

 さすがエースだ。巨人・菅野智之投手(30)が4日の阪神戦(甲子園)で7回に打球を右すねに受けるアクシデントに見舞われながらも続投を志願。7回を2失点にまとめて開幕から無傷の6連勝を飾った。チームは7―2で勝利した。

「クッソ、痛かった」。そう振り返ったが、痛さより投手の本能が勝った。3―2の7回、先頭の梅野が放った中前に抜けそうな当たりに、菅野はとっさに軸足である右足を伸ばした。右すねでトラップした打球は目の前に転がり、一塁に送球。打者走者の梅野はアウトにしたが、エースは直後にうずくまり、悶絶した。

 両腕を抱えられてベンチに引き上げる姿は、原監督も「ちょっと難しいかなと思った」と語るほど痛々しかった。だが、数分後に何食わぬ顔で菅野はマウンドに戻ってきた。球速の低下や、フォームのバランスなどへの影響も懸念されたが、なんのその。後続の木浪を二ゴロ、植田を遊直に仕留めて危機を脱した。

「やっぱりああいう、途中からマウンドに上がる難しさっていうのは中継ぎの投手にはあると思うし、毎試合最低でも7回投げないといけないと思っているから。とりあえずそこの責任は果たさないと」と菅野。この姿勢には原監督も「(自身が設定する)責任イニングというのが、どこにあるのかなという気がしましたね」と称え、遠回しに他の先発陣への奮起を促した。

 登板翌日の患部の様子も気になるが、宮本投手チーフコーチは「問題なく(次回も)いきます」と言い切った。開幕投手からの開幕6連勝は巨人では沢村栄治、スタルヒン、江川卓、斎藤雅樹が記録しているが、2014年に続く2度目の達成は菅野が初めて。原監督は「目標はマー君(田中将大=ヤンキース)が作ったアレを目指して頑張ってもらってね」と伝説の「24勝無敗」をハードルとして課したが、もちろん可能性はゼロではない。