阪神、ジェリー・サンズ外野手が4日の巨人戦(甲子園)に「3番・左翼」で先発出場。6回に巨人先発の菅野から7号2ランを放った。

 球界のエースを前に、阪神打線は5回まで3安打無得点と沈黙。自軍先発のガルシアが5回3失点で早々に降板したため、甲子園球場は早くも敗戦ムードに支配されていた。

 だが、そんな空気を一振りで吹き飛ばしたのが背番号52の豪快なスイングだった。一死二塁のチャンスで打席に入るとカウント2―2まで追い込まれながら、6球目のスライダーを強振。強烈な勢いで伸びていった打球は左翼席へ悠々と着弾した。スコアは一気に1点差。敗戦の予感に覆われていた虎党は一転して大きく沸いた。

 この日の試合前の段階で、サンズの得点圏打率はセ・トップの4割5分。韓国球界で打点王に輝いた男の勝負強さは、やはり尋常ではなかった。