プロ野球〝時短営業〟も SB長谷川に続き、30代男性スタッフもコロナ感染

2020年08月04日 10時30分

練習を見守る工藤公康監督(上)。心配そうだ…

 ソフトバンクは二軍調整中だった長谷川勇也外野手(35)の新型コロナウイルス感染を受けて実施した選手、首脳陣、スタッフらのPCR検査で、一軍の30代男性チームスタッフ1人が陽性だったと3日に発表した。すでに2日のソフトバンク―西武戦が中止になったほか、4日からのウエスタン・リーグ広島―ソフトバンク3連戦(由宇)が中止になるなど影響が出ている中で、東京都や大阪府の“夜の店”への営業時間短縮の要請がプロ野球にも及ぶのではないかとの声が出始めている。

ソフトバンクは3日に三笠GMがオンライン会見を開き、一軍首脳陣、選手、スタッフら87人のPCR検査の結果、30代の男性チームスタッフ1人に陽性判定が出たと明かした。また、この男性と業務上で最も接触のあるスタッフ2人が自宅待機していることも付け加えた。

 陰性が確認された一軍本隊は、当初の方針通り同日夜に仙台入り。4日の楽天戦(楽天生命パーク)開催は主催球団とNPBの判断にもよるが、同GMは「明確に影響がないとは、われわれのほうでは、まだ言い切れない」として、会見を行った3日午後10時過ぎの段階で中止の可能性について否定しなかった。

 球団は専門家の意見を仰ぎながら、1日の長谷川の新型コロナ感染の判明を受けて、同日から順次、すべての首脳陣、選手、スタッフら約200人のPCR検査を実施。新たに陽性が判明した男性スタッフは2日の1回目の検査で「要再検査」の判定を受け、3日の再受検で「陽性」が分かった。

 当初、球団は一軍が福岡をたつ3日夕時点で一軍関係者全員の検査結果判明を想定していたものの「要再検査から再受検での陽性者判明」という流れが「想定外だった」(三笠GM)と説明。陽性判定の最終確認が取れたのは一軍の出発後だった。その後「対応とチームの影響について内部で検討。NPB、専門家のアドバイス等の協議に時間を費やした」ことなども理由に、当初は午後7時に設定していた会見が午後10時にずれ込む事態になった。一軍以外の監督・コーチ、選手、スタッフの検査結果については4日以降に判明する予定という。

 長谷川の陽性判定を受けて、2日の西武戦だけではなく、4~6日のウエスタン・リーグの広島戦が中止になった。まだ予断を許さない状況で、全国的な感染拡大が続いていることもプロ野球界に影響を及ぼしそうだ。

 東京都は3日から酒類を提供する飲食店などについて、営業時間を午後10時までに短縮するよう要請。大阪府もミナミの中心部に限定し、酒類を提供するすべての飲食店に今月6日から2週間にわたって休業や営業時間の短縮を求めることを決めている。これに「おそらく飲食店だけの話では終わらないと思う」と考えている球界関係者は、こう続けた。

「ナイターが多いプロ野球界にとって、必ずしも無関係とは言い難い。特に東京圏内や大阪近郊には12球団中7球団が本拠地を置いており、風当たりが厳しくなる可能性はある。今季は特別規定で延長10回までだが、試合時間のさらなる短縮化に加え、ナイターの場合は午後10時を絶対に回らないようにする意味で、9回までとする案が浮上する可能性は十分にある」

 米大リーグでも新型コロナ対策として、ダブルヘッダーを7イニング制(勝敗が決まらない場合は8回から無死二塁で始まるタイブレーク)とするなど「時短」が取り入れられている。

 6月19日に無観客試合で始まった今年のプロ野球は7月10日から5000人を上限に観客を入れ始めたが、今月1日から予定していた収容人員の50%まで引き上げる計画は先延ばしになった。先の見通せない状況だけに何がどうなっても不思議ではない。