ソフトバンク石川〝慢心封印〟で圧巻1安打13K完封 工藤監督もご機嫌「100点!」

2020年08月01日 19時39分

プロ初完封勝利を飾った石川柊太 手前は甲斐拓也

 ソフトバンクの石川柊太投手(28)が1日の西武戦(ペイペイ)でプロ初完投を圧巻の1安打完封勝利で飾った。

 8回終了時に工藤監督に自ら続投を志願。自己最多13三振を奪う121球の熱投で開幕から無傷の4勝目を挙げた。今季のチーム完投一番乗りで、リリーフ陣の負担軽減にも貢献した。

 カウント球と決め球で投げ分ける効果的なフォーク。尻上がりに伝家の宝刀・パワーカーブ、スライダーの精度も増していった。序盤からは真っすぐの威力も十分で、変化球とのコンビネーションで獅子打線は沈黙。完全に主導権を握ると、持ち味のテンポのいい投球で今季チーム最短試合となる2時間21分で締めた。

 最後まで危なげなく投げ切れたのには理由がある。「自分の中で疑心暗鬼じゃないけど、気を緩めず投げた」。良い時ほど落とし穴がある――。常に「ホームラン(打たれないよう)を意識して、そこから逆算している」と慢心も完封した。

 この日の13三振は、どれも意図した球で相手を圧倒して奪ったもの。それでも「自信にするタイプではない」と言い切る。「前の試合で三振が取れたのに次取れなかったら『あっ、取れない』ってなると、そこでもうマイナス」と独自の考えを披露。試合中どころか完封で勝った後でさえも次戦に向けて、慢心をシャットアウトした。

 守る時間が短ければ攻撃にもリズムを生む。そんな典型的な展開。打線は初回に栗原の7号3ランで先制すると、3回には柳田が貴重な適時打を放って援護した。

 テンポのいい流れに乗るかのように、試合後の勝利監督インタビューに普段よりも明らかに早く姿を現した工藤監督は「緩急をつけられたし、低めの変化球を振らせてね。完封なんで100点です!」と喜色満面に石川をたたえた。

 チームは今季最多の貯金7。7月に貯金を9つ稼いだ勢いそのままに月が変わっても〝変わらない〟強さを見せつけた。