〝逆満塁男〟返上! 阪神・ボーアとカブるあの優良助っ人

2020年07月29日 11時00分

満塁弾を放ち、ドヤ顔の阪神・ボーア

 阪神の新助っ人、ジャスティン・ボーア内野手(32)が28日のヤクルト戦(神宮)の2回に2戦連発となる7号グランドスラムを放ち、チームの20―5の大勝に貢献した。5日の広島戦(マツダ)以来となった今季2本目の満塁弾。来日1年目に2本の満塁弾をマークした虎助っ人は1968年のウィリー・カークランド、2010年のマット・マートンに続いて3人目の快挙となった。


 戦慄の打球だった。2回二死満塁で迎えた第2打席。ボーアは相手先発イノーアの直球を一閃、弾丸ライナーで右翼席に叩き込んだ。「感触は十分だったしいいホームランだったね。いい仕事ができてよかった」と満足げに振り返った。

 開幕当初は満塁機に相次いで凡退し、一部では“逆満塁男”とやゆされた。開幕からの無安打も18打席まで続き、バースの来日1年目の15打席を超えて歴代虎助っ人ワーストとなった。結局6月は31打数6安打、本塁打0、打率1割9分4厘と低迷した。その後、当たりが出だしたと思いきや、19日には右臀部の張りを訴え22日の広島戦(甲子園)まで欠場を余儀なくされ、復帰した23日同カードからまたも不振に陥った。だが26日の中日戦(ナゴヤドーム)で復帰12打席目での6号ソロ。そしてこの日の2戦連発で復活を強く印象づけた。徐々に日本野球にフィットしつつある感のボーア。そんなボーアに“AJパターン”を期待する声が上がっている。

 外国人事情に詳しい球界関係者は、2013~14年に楽天で活躍し、1年目に楽天球団史上初の日本一に貢献した“AJ”ことアンドリュー・ジョーンズが、ボーアとダブるという。

「AJは絶対すぐ(米国に)帰ると思ってました。バリバリのメジャーリーガー、年も食っていたし日本に直接来たっていう点で、日本から早々リタイアが目に見えてましたから」

 メジャー通算434本塁打、守備でも10年連続でゴールドグラブ賞獲得など、輝かしい実績を引っ提げ来日したジョーンズは、当時すでに35歳。元メジャーリーガーとして十分すぎる経験を積んだがゆえの高いプライド、偏向的な思考が日本への適応の邪魔をしてもおかしくなかったが、それを出さず2年連続20本塁打以上をマークするなど楽天のために尽力した。前出の関係者は「野球だけでなく私生活でも日本に適応するのが大変。でもAJはNPB他球団や(同じアジアの)韓国や台湾からの移籍でもない。日本直通ですぐ結果を出したのが衝撃的でした。(ボーアも)AJパターンになれれば」という。

 そんなジョーンズと、メジャーでの実績、31歳と決して若くない年齢で日本初挑戦のボーアは重なる部分は多い。果たしてボーアはチームを日本一に導けるか。