【NPB】サヨナラ勝ちのもみくちゃは〝密〟か 専門家からは「うん?」と疑問も

2020年07月27日 13時15分

7月24日、ロッテサヨナラ勝ちしてはしゃぐ西武ナイン。これはアウトなのか…

 NPBとJリーグ合同の「第12回新型コロナウイルス対策連絡会議」が27日、Web上で行われた。

 会議終了後、オンラインでJリーグ・村井満チェアマンらとともに会見に応じたNPBの斉藤惇コミッショナーは冒頭で「コロナウイルスという病気と経済活動でどうバランスを取るか。分からない問題に遭遇して皆が悩んでいると思う。現実としてはどちらかに偏ってしまうと人間社会はダメになる。そのバランスを国が取るのかだが、そういう統制的な考え方もどうかと思う。結局は国民のコンセンサスを我々事業者が取っていかなければいけない」などとコメントした。

 会議ではJリーグ・名古屋グランパスに所属する選手から複数の感染者が出たことで、今後のさらなる対策強化やガイドラインを見直しする可能性等について専門家メンバーとの間で意見が交わされた。

 終了後の会見に出席した専門家チームの愛知医大・三鴨廣繁氏は、プロ野球の試合でサヨナラ勝ちした際に選手たちが〝密〟になって喜び合う場面が散見されることに「私自身も『うん?』と思ったこともある。保健所は濃厚接触者には認定しないだろうが(その行為で)伝播する可能性はゼロではない。ただプロスポーツは人々に感動を与えるというのも醍醐味。選手たちがシラケていてはダメという側面もある。個人的にはこの行為についてはどうするか、プロ野球で決めればいい」と見解を述べた。

 東北大・賀来満夫氏はベンチ内でマスクを着用せずに会話する選手やチームスタッフが多くいる点にも触れ「私自身は『ユニバーサルマスキング』を提唱している。基本的にベンチはオープンスペースだが、だからといって大きな声からマイクロ飛沫による感染が考えられる以上、マスクをしなくていいということではない。ベンチ内の会話ではマスクの着用を視野に入れるということをもう一度考えなきゃいけない」と助言した。

 また、プロ野球では屋外の球場で試合途中の降雨時に観客が屋根のあるコンコース等に密集してしまうケースも多発している。賀来氏は「一定の距離を保つように啓発を行っていく必要がある。他にも観客の中には試合中、興奮してハイタッチやハグに近いような行為も見受けられる」と警鐘を鳴らしていた。