阪神で81歳の1番・糸井&2番・福留の傘寿超えコンビが誕生か 若手の不振とケガで固定できず

2020年07月25日 11時30分

阪神・福留(左)と糸井

 高齢化社会を映し出す鏡か…。首位・巨人の背中を追う矢野阪神で超異例の「2人合わせて80歳超えの1、2番コンビ」実現の可能性が浮上している。43歳の球界最年長・福留孝介と38歳・糸井嘉男の2人のベテラン外野手で形成する1、2番だ。

 当初は、矢野燿大監督(51)の構想になかった選択肢も“窮余の策”として白羽の矢が立つかもしれない。28試合を終えた24日現在、1番は近本が21試合、2番は糸原が20試合と最多で先発したが、近本は不調でスタメン落ち。糸原は右手骨折で登録抹消となり、1、2番を固定できていない。

 糸井は1番ですでに6試合先発と近本に代わる1番打者として機能しているが、問題は2番打者。守備では二塁手の糸原の代役を期待される北條や木浪などの代役内野勢が、打順もそのまま2番に入る可能性はあるが、打力では離脱前まで打率3割1分の糸原よりやや劣る。

 そこで福留だ。糸井同様に経験値や実績という“看板”で敵投手と勝負でき、広角に打てる打撃技術に加え、24日も1点を追う7回一死一塁から代打で四球を選び、自ら逆転の走者として出塁するなど、状況に応じた打撃にも定評がある。

 福留は23日まで、右臀部痛で4試合先発を外れたボーアの代役として5番に入っていたが、24日の中日戦からボーアが先発に復帰。サンズ、大山、ボーアと並ぶ3~5番は好調なチームの原動力にもなっており、中軸を固定しつつ、その前に経験豊富な糸井や福留を配置することは、相手にとっても「やっかい」な打線となり得る。

 16日のヤクルト戦では決勝弾を放った上に岩本義行(東映)以来、64年ぶりに43歳で中堅守備に就くなど「レギュラー」を目指す姿勢も不変。「2番・福留」が実現すれば、メジャーのカブス時代以来10年ぶりとなる。

 日米通算22年のキャリアを誇る熟練バットマンが31日に39歳となる糸井と「糸・福」コンビで猛虎打線のけん引役となれば、球界屈指の熟練コンビとして話題を呼ぶことになりそうだ。