ロッテ・井口監督が不振の〝大砲候補〟安田をスタメン起用し続けるワケ

2020年07月25日 06時15分

大砲候補と期待される安田

「未来の大砲を何とか育てたいという強い思いの表れなんでしょうね」

 ロッテの井口資仁監督(45)に対し、周囲からこんな声が漏れ始めている。チーム成績が下降気味にもかかわらず、プロ3年目の安田尚憲内野手(21)を連日スタメンで起用し続けているからだ。

 2017年に履正社からドラフト1位でロッテに入団した安田は昨季、イースタン・リーグで本塁打、打点、安打数の〝3冠〟を獲得。「将来の大砲候補」として成長を続けていることもあり、指揮官は今季一軍で育成していく方針を固めている。21日の西武戦からは打率1割台で苦しんでいた安田をあえて「4番」に抜てき。こうした起用法からも指揮官の若武者に対する期待がうかがえる。

 それにしても、なぜ井口監督は徹底して安田の一軍での実戦育成にこだわるのか。指揮官を知る球界OBは「ヤクルトの主砲に成長した村上の育て方を参考にしているのでは」とこう続ける。

「村上も安田と同じく高卒で今季3年目ですが、1年目は主にファームで育成。2年目は一転して開幕から一軍で起用し続けたことで才能が一気に開花し、新人王も獲得した。やはり大砲を育成するには結果を度外視してでも我慢して試合で使わないと大成しない。それに長距離打者は実戦で感覚を身に付けていくのが主流です。身長188センチ、体重90キロ超えの安田も村上のようになれる実力と体格を持ち合わせている。井口監督もそのあたりを見据え、多少のミスに目をつぶりながら起用し続けているのでしょう」

 指揮官の期待に応えるように安田は4試合連続4番に座った24日の西武戦で適時打を含む2安打。試合には敗れたものの、打率を2割台(2割3厘)に乗せた。

 井口監督と球団の全面支援を受ける〝村上流育成法〟で、安田は村上同様の道筋をたどることができるか。