打棒復活のG大城は「令和の慎之助」になれるか

2020年07月25日 06時15分

4回、反撃の2ランを放った大城

 このまま〝令和の慎之助〟になれるか。巨人・大城卓三捕手(27)が24日のヤクルト戦(神宮)に「5番・捕手」で出場し、4戦3発となる4号2ランなど5打数4安打の大爆発。今季は小林の負傷離脱もあり、スタメンマスクをかぶる機会も増えているが、昨季までは打撃に専念するため一塁守備に就くことも多かった。課題だった「捕手と打撃の両立」に成功すれば、チームにとって阿部慎之助二軍監督(41)以来の強打捕手の誕生となるが…。

 最大5点差を追いついての執念の引き分け。試合後、ベンチ前に整列した巨人ナインは笑顔だった。

 立役者は「5番・捕手」の大城だ。先発・今村が2回もたず5失点の大乱調で早々とKO。それでも4回に反撃のノロシとなる4戦3発目となる4号2ランを右翼スタンドに叩き込むと、5打数4安打とチームを鼓舞。規定打席未満ながら3割6分4厘、4本塁打、8打点と不振の坂本、丸に代わり、岡本とともに快進撃の原動力となっている。

 もともと打棒が期待されていた大城だが、今季は扇の要でも打席での集中力は増している。この日は昇格したばかりの若手の堀岡、大江など計8投手をリードし3回から10回までゼロを並べた。

 原監督も「もう見事ですね」と打撃を褒めると「5番で捕手は重責ではあるけれど、本当の意味でプロとしてのスタートを今年切っているという意味では頑張ってもらいたいよね。壁は高い方が上りがいがあるよ」とうなずいた。

 昨季は打撃に専念させるため一塁と捕手で併用。「背番号24」となった今季も当初は「一塁候補」だったがキャンプ中、打撃不振から指揮官が気分転換に捕手に配転。するとみるみる打棒が復活し正捕手候補となった。早くも昨季の6本に迫る4本塁打と捕手での打撃に自信を深めている。

 捕手・大城にとって最大の課題は「肩」だった。左腕骨折で離脱中の小林はセ4年連続盗塁阻止率トップを誇る。それでもコツコツと努力を重ね、指揮官が「大城はスローイングが良くなっている」と目を細めるまで成長。今季すでに2つの盗塁を防ぎ、阻止率は2割8分6厘となっている。

 リード面においてもライバル球団は「内角を大胆に突く大城の方が外一辺倒になりがちな小林よりも読みづらい」と警戒を強める。チーム内からは「競争が激しくなるのはチームにとってもプラス」としながらも「このままでは小林の戻る場所がなくなってしまう」との声も飛び出した。

 大城本人は打撃について「投手を楽にさせたい」とあくまでも捕手目線。このまま好調を維持できれば、阿部二軍監督以来となる〝打てる捕手〟誕生はそう遠くはない。