巨人の〝強さ〟を裏付ける原監督の厳しさ「勝ち越さにゃいかんですよ」

2020年07月24日 23時11分

原監督は価値あるドローにも納得していない

 いかなる状況に置かれても負けない「強さ」が今の巨人にはある――。巨人が24日のヤクルト戦(神宮)を延長10回、5―5で引き分けた。序盤から5点を追う展開に加え、アクシデントあり、珍プレーありの不穏なムード漂うゲーム展開だったが、驚異の粘り腰で敗戦ムードを見事に払拭した。

 先発左腕・今村が2回、一死二、三塁のピンチに直面したところで、右翼・パーラが右腰の違和感を訴え途中交代。場内が騒然となったことで自身のリズムが崩れたのか、今村はここから一気に5点を失った。

 途中には3番・青木の左中間のフライを、丸とウィーラーが〝お見合い〟。まさかの連係ミスも重なる負の連鎖でKOとなった。さらに6回には4番手で登板した宮国が軽い脱水症状を訴え途中降板するなど、ドタバタ続き――しかし、ここからがすごかった。

 大城の4号2ランで3点ビハインドで迎えた7回、ヤクルト3番手・梅野から先頭の吉川尚が4号ソロを放ち反撃ののろしを上げると、続く9番・重信がフェンス上の金網を直撃…ではなく、まさかの〝突き破って〟スタンドに入るというハプニング付きの二塁打。それが坂本の犠飛につながり1点差と迫ると、丸がやってくれた。

 カウント3―1からの5球目、高めに入った直球を一閃。「カウント有利だったので、振れるところだけ待った。相手の失投だったと思うけど、しっかり捉えることができた」と語る同点の5号ソロをバックスクリーンへ叩き込んだ。

 波乱含みのなか、終盤に追いつく粘り。試合後、勝ちに等しい引き分けでは?と問われた原監督だったが「引き分けは引き分け。勝ち越さにゃいかんですよ」と淡々と語った。この厳しさも強さを裏付ける一つと言っていい。

 同点弾の丸も「ああいう展開になっても諦めずに粘れたのはチームとしても大きい」と語りながらも、その表情に安堵はみじんも感じられなかった。いかなる状況にも動じず勝ちに猛進できる今の巨人。この強さはしばらく続きそうだ。