誠也が外スラに腰引いた 阪神・藤浪の〝荒れ球〟は最強の武器だ

2020年07月24日 07時00分

藤浪の荒れ球はライバルも認める武器だ

 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が23日の広島戦(甲子園)で今季初先発し、7回途中4失点で黒星を喫した。一方で持ち味の剛速球は最速156キロを計測し、被安打4。改めて「簡単には打てない」ポテンシャルのあるボールであることも証明した。

 そんななか、今後も藤浪のデキを計るバロメーターとなるのが与四球や死球の数だろう。この日は与四球6、死球0も、これまでは周囲から「多すぎる」と制球難の烙印を押され、それを気にし過ぎるあまり腕が振れない悪循環に陥ってきた。

 ただ、荒れ球投手に四死球の多さはつきもの。セOBで実際に藤浪とも対戦経験のある関係者は、現在の投球スタイルを変える必要はないと言い切る。「打者からすれば(荒れ球は)『怖さ』以外の何物でもない。むしろ、こういうクセは早めに『見せて知らせる』のも手。投球練習から真っすぐがすっぽ抜けて、バックネットにガシャーンってぶつけるやつとか、たまにいるでしょ? あの音って当然、敵ベンチにも聞こえますけど、選手の反応は『ノーコン出てきてラッキー』じゃなくて『うわ~マジか~』ですから」

 飛ぶ鳥を落とす勢いの侍主砲ですら〝恐怖〟を感じるのが藤浪の剛球だ。4回、広島の4番・鈴木に対する初球は内角をえぐる149キロ。続けて投げ込んだ131キロスライダーは外角ボールゾーンへ外れたが、鈴木は思わず腰を引いた。それだけ藤浪のボールは、特別な威力がある。

 投げミスすらも武器になる。歴戦のプロ打者を怖がらせる藤浪の荒れ球はやはり〝一級品〟なのだ。